シャチやイルカの背びれの意味
シャチやイルカには立派な背びれがありますね。ですが同じクジラの仲間でもホッキョククジラのように背びれがない種もいます。どうしてシャチには背びれがあるのでしょうか。今回はその意味についてまとめています。
シャチの背びれの意味
雄のシャチともなると1.8mもの長い背びれを持っています。体長(8~9m)の四分の一ほどの長さとなっています。
この背びれがある意味は水中で運動を安定させることと、急激な方向転換の手助けをすることがあるのですが、質量が大きいほど必要な力は大きいので、その分背びれを巨大化させる必要もあるのでしょう。
ところが水族館などで飼育下のシャチは、狭い飼育層の中ではそんな大きな力で泳ぐことができません。飼育下のシャチは背びれがダランと折れ曲がったり、損傷しやすくなってしまっていますが、これは運動不足による筋力の衰えが原因と考えられています。
野生のシャチの背びれには個体によって異なる模様や傷があり、野生動物の観察学者はこれを使って個体識別を行っています。